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怪しい?イスピナ盗賊団

「わたしたちも、なの」
その一言は、ある想像を導かずにはいられない。
―――フェアリーたちが、揃って盗賊たちに狙われている。

「まあ、こっちはぜーんぶクーさまがやっつけてくれたけどね!」
「ここらへんの盗賊なら、ちょちょのちちょちょいなの」
おそらく「ちょちょいのちょい」と言いたいんだろうけれど、上手く言えていない。
「さすがクーさま!」
「ちょちょのちょいちょちょ」
「さすがクーさま!」
エリスは、心酔しているのか、
舌足らずな声でちょ…を繰り返すクーフーリンをキラキラとした瞳で見つめている。

「と、とにかく…!」
どこか微笑ましいその光景を、リリィは制して話を続けた。
「他のみんなも盗賊の奴らに襲われてる可能性が高いなら、
急いでみんなを探さなくちゃ…!」
それにしたって、長い間このイスピナ丘陵を歩いたけれど、
他の妖精たちの姿はいっこうに見当たらない。

挿絵1

一瞬、嫌な予感が頭をよぎる。
「あの盗賊たちは、イスピナ盗賊団の奴らだとおもうの」
「イスピナ盗賊団?」
その言葉を受けて、エリスは怒りを滲ませた。
「あいつら大っ嫌い…!」
「どんな奴らなんだ?」
「金目のものは何でも捕っちゃうぜ!
お金になりそうな魔物は狙っちゃうぜ!
ゆすり、たかり、かつあげ、らくがき、ポイ捨て、盗み食い…」
――盗み食い?

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