盗賊団の隠れ家へ…!

「う~…。いかにもって感じだよなあ、これ」
イスピーナ丘陵を上へとひたすら登っていくと、木々の合間には辺りから隠れるように小さな洞窟があった。
洞窟の奥ではわずかに明かりが灯り、どこか人の気配が感じられる。
――この状況なら、突然背後から襲われても文句は言えない。
「あれ、どしたの?」
パーティのリーダー(だと勝手に思っている)クーさまは、何食わぬ顔で洞窟の中へずんずんと進んでいく。
(心強い、クーさま……)
きっと、この少女がいれば大丈夫だろう。
……幼い少女に頼りきりというのも、どうかとは思うけど…
(だ、大丈夫だろう…!)
微妙な葛藤を心に抱えながら、暗い洞窟の中へと足を踏み入れる。

すると、想像した通り―――
「何だお前らは!?」
「わわっ」
曲がり角で、イスピナ盗賊と鉢合わせた。

挿絵1

自分たちを見るやいなや、盗賊は手にしたナイフを振りかざし、自分たちの方へと向ける。
きらり、と刃先が薄明かりに反射して光った。
「みんな、あたしの後ろにかくれるの…!」

「…クーさま。もうすでにそうなってます」
一列に、まるで行列待ちのように
クーさま、ゼリーたち、リリィ、エリス、そして自分と縦に並ぶ。
傍目から見たら斬新な陣形なんじゃないかな、これって。

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