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VSイスピナ盗賊団長

「みんなぁ!」
リリィとエリスは溢れる感情とともに、囚われた妖精たちの元へ駆け寄っていく。
「うわぁん……エリス…、リリィ…!」
「大丈夫、いま助けるからね…!」
エリスが手をかけて強く引っ張るけれど、やはり鉄製の強固な檻はびくともしない。
「ゔ―――んっ」

「エリスいいよ…もういいの」
「えっ!?」
「私たちも頑張ってみたけど、その檻びくともしなかった…。それに…、
鍵を持ってる盗賊頭はすっごく強そうなの。
ヘタに手出ししたらエリスたちまで危ない…。
だから、私たちのことは気にせずに逃げて…!」
「そんなこと、出来るわけないよ…!」

今にも泣きそうな声に、嫌でも胸は締め付けられる。
(何か、方法はないかな……)

「あっ!」

挿絵1

「近くに棒や剣があれば、檻をこじあけられるかもしれない」
皆で檻を開けられそうなものを探し始めるものの、
やはりそう簡単には見つからない。

「ごめんねリリィ…」
鉄格子の隙間から、リリィは涙を浮かべる妖精に手を伸ばしてそっと触れる。
「ううん、ぜったい助けるから……」

――――そんな二人の背後、ふいに大きな影が落ちた。
「誰が誰を助けるって?」

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